ペンタックス67Ⅱ ファーストインプレッション
ワシクリ水沢踏切付近にて 撮影日2016年5月1日
今更こんな記事をアップするのもなんですが、早いものでバケペンことペンタックス67Ⅱを購入して半年が経ちました。この間撮影したフィルムは8本。その内の1本は今現像に出している状態です。とまぁこんなペースで月に1本弱は撮影している計算になりますが、バケペンで120フィルムの場合10枚しか撮れないのでトータル80枚撮影したわけですね。
現状は余程のことがない限り撮影にはほぼバケペンを持ち出しています。当然レンズもカメラ本体もデカく重いのですが、なぜかそれほど億劫にはならないんですね~。何かこのカメラの持つオーラと言うか、撮影者を高揚させる力を感じるんです。そして持ち出す一番の理由は代替となるカメラが存在しないことです。同じ67フォーマットを持つ中判カメラはほかにも沢山有りますが、実際バケペンよりも大きく重たいものが多いのも事実です。例えばマミヤRB67やRZ67のようにフィルムバックを使うものはどうしても大きくなりがちです。まぁ当時「スタジオ撮影のマミヤ」、「フィールド撮影のペンタックス」とは良く言ったもので、機動性を生かした撮影ならば当然少しでも軽量コンパクトなほうが良いはずですからこの点に関してはバケペンに軍配が上がります。とは言ってもカメラ単体で見れは充分デカく重たいのも事実なんですが。(笑)
鉄道撮影をメインに考えた場合、以前の記事でも述べましたが、中判カメラで唯一1/1000秒のシャッタースピードが切れる最大のフォーマットを持つカメラがバケペンである事。これは発売当初から揺ぎ無い地位を確固たるものとして現在まで受け継がれています。
バケペンの発売開始時期は今から47年前の1969年。その間6×7(前期)、6×7(後期)、67、67Ⅱと基本的に3度のモデルチェンジしかしていません。それほど当時から完成度の高かったカメラと言えるのでしょう。今のデジタル時代では考えられない事ですね。
そして購入から半年間使ってみた自分なりの感想ですが、実は私最初の中判時代に同じ写真仲間から6×7(後期)を短期間借りていた時期があったんです。なのでその6×7(後期)との比較となってしまう部分が多い事をご了承下さい。
1:深いグリップが付けられ手持ちでの撮影も大変し易く楽になった。
バケペンで手持ち撮影する人がどれ位いるかわかりませんが、バケペンは以外とその大きさ重さからは想像も付かないほど手持ち撮影もこなせるんです。さすがにスローシャッターはきびしいでしょうが、なるべく早いシャッタースピードであれはその重さがこの時ばかりは幸いしてカメラ振れをかなり防いでくれます。しかも67Ⅱはこの深いグリップのおかげでホールドもし易くなりました。
2:AEファインダーで撮影がかなり楽になった。
借りた6×7(後期)のバケペンはTTLファインダーが装着されていて露出計内蔵でしたが、これがあまり当てにならない事があり別に単体露出計が必要なシーンもありましたが、67Ⅱの内蔵露出計は以外と正確でその必要もなくなりました。その他、測光モードの切替や視度調整、ファインダー内設定表示と現在のカメラと比べても何ら不足のない機能を兼ね揃えています。というより私の場合バケペン撮影時は三脚使用であればデジ一で同時撮影もするので単体露出計はまず持ち歩きませんね。
3:35mm一眼レフと同じ感覚で撮影できる。
これもバケペンのみに与えられた特権とも言うべき姿なのでしょう。とにかく35mm一眼レフをそのまま大きくしたようなものですから、機動性もそれほどスポイルされておらず、むしろ操作感覚もそのままというのも中判初心者の方でも何ら違和感なく扱えるカメラなのではないでしょうか。
4:電池が入手しやすいリチウム(CR123A)電池になった。
6×7、67の電池は現在入手しにくい4SR44タイプですが、67ⅡになってCR123Aリチウム電池になりました。この差は大きいと思います。ちなみに購入時新品で入れた電池ですが、今現在でも全然減る気配すら感じさせません。
とまぁざっとこんな感じなんですが、ほかにもいくつかあるのですが、とりあえず今回の記事ではここまで。次回は実際使ってみた不満点なども述べてみたいと思います。
« JR両毛線 大平下~岩舟間 | トップページ | JR両毛線 富田~佐野間 »
「フィルムカメラ」カテゴリの記事
- フジフィルム SUPERIA Venus 800(2017.08.27)
- 今後のフィルム事情を考えてみる(2017.03.26)
- ペンタックス67Ⅱ セカンドインプレッション(2017.02.05)
- ローライ CR200を現像してみました。(2016.11.20)
- ペンタックス67Ⅱ ファーストインプレッション(2016.06.01)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント